囀る鳥は羽ばたかない 48話【なにもなかったふり】ihr HertZ（イァハーツ） 2022年5月号

2022/05/29 21:05 ｜ヨネダコウ｜

こんにちは。hochoです。

GWはネトフリにてタイバニ2完走！
祝☆美しい彼映画化決定！！
ma2さんがついにBL誌に降臨！！
えっ俺たちの天使禁猟区が
復活•新章連載…？！
えっオールドファッション
カップケーキ実写化！？！？

…と、心ざわつく2022年初夏、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
(100%ヲタ活で心乱されているという現状)

漫画原作の実写化は毎度世間をざわつかせますが、
囀るも過去頓挫した事例があったそうなので
この騒ぎ対岸の火事では無いかもしれませんね。

やるんだったらマジで慎重に丁寧にやってね
関係各所の皆さん…|　|д･) ファンの皆とのお約束だ…！！
あと全然関係ないけどテンカウントアニメ化って今どうなってるん…？

そして例によって次号発売前の
ギリギリアップな囀る感想となりますが、
今回のお話で矢代の裏事情が明らかになり、
今後の期待感の高まるラストとなっていました。

早速以下より参りたいと思います。

★48話はコミックス8巻収録予定分の
お話ですので単行本派の方はご注意を★

それでは＼(^o^)／

「ihr HertZ 2022年5月号」
2022/3/31 大洋図書

■Aufstellung［目次］
【表紙】くれの又秋
【巻頭カラー】「東京 ─臨界点─」ハル

「メイジー・ラヴを綴って」くれの又秋
「巣箱の王子様」秋平しろ
「灰かぶりコンプレックス」木下けい子
「オールドファッションカップケーキ in マイピクニック」佐岸左岸
「押忍！ハト☆マツ学園男子寮！」関口かんこ
「明日はどっちだ！」山本小鉄子
「くりかえしあいのおと」野白ぐり
「お伽話は地獄の果て、」市梨きみ
「囀る鳥は羽ばたかない」ヨネダコウ
「DOGS dog eat dog」里つばめ
「ミドルエイジはやさしく愛したい」町屋はとこ
特別掲載「おさななじみに彼氏ができた話」パース

■Aufsatz［エッセイ］
リレーエッセイ……すしお

★突然の他作品ひと言感想★

★くりかえしあいのおと
先生がいちいち可愛すぎて読んでて私も真顔。
甘々だったのに賢者タイム突入が秒でワロタ。

★お伽話は地獄の果て、
何だこの花とゆめ感は…！？
と毎回驚きながら見てます。(ほんと毎回思ってる)

☆表紙について☆
一見どこのピアスかと思いました。
くれのさんキレッキレ☆

「囀る鳥は羽ばたかない」48話感想

〈前話おさらい〉

七原の話から現在百目鬼には女性の影があること、
矢代の回想によって4年前、井波にレイプされて以来
矢代が勃たない身体になっていた事が判明。

井波の車で矢代がマンションへと
戻ったところに百目鬼が現れ、
井波を一瞥、一蹴すると
矢代に『来てもらいます』と告げ─
　

2人の行き先は

あれから何も告げられずここまで連れて来られたようで、どこかの屋敷の廊下を不服顔で歩く矢代と
その前を行く百目鬼。

「お前俺の事何だと思ってんの？」
という矢代の台詞の意図が解らないまま
ページをめくりましたが、

ガキじゃねぇんだから
んな強く握んなよ

の手元を目撃した瞬間は
えっなんか手ェ繋いどる？？？？
(＾ω＾三＾ω＾)ｳｿｳｿ
と心が躍りました。
そりゃもうお祭り騒ぎでした。えぇ。

…が、2人の雰囲気はそんな甘いものでは無く、
実際は〝手を繋ぐ〟というより百目鬼が矢代の手首を
無理矢理掴んでいる、といった状況で…

〝俺が逃げてくと
思ってんのか？〟

〝ええ思ってます
何度か置いていかれてるので〟

苛立ち手を振り払った矢代へ、
顔を背けたまま答える百目鬼。

うん…そうだね
とっても言いにくいけど
矢代前科あるよね…2犯ね…！|д･)v

矢代が百目鬼に銃を向けたシーンもですが、
百目鬼にとってはアパートに置いていかれた事も
相当ショックでしたよね…

例え矢代に逃げられようと百目鬼なら100パー追いつけそうなところをこうして強く拘束するのも、井波との関係への憤りや独占欲以外にそんな百目鬼のトラウマもあってのことなのでしょうか。

〝矢代にただ触れていたい〟という
百目鬼の想いもそこにあるといいなぁ…

覚えてんのはされたことと
言われた事ばっかりだ

これが限定的に〝百目鬼に〟された事を差しているのかは解らないですが、だとしたらたとえ自分がした事は忘れても、百目鬼にされた事や言葉は今も忘れられない、ということでいいのかな。

『自分がしたことって忘れるよな』だけでは百目鬼との間にあった出来事を矢代が蔑ろにしているような印象で百目鬼に伝わってしまうのが切ない…

また、『された事』というのがもし矢代の〝今までの人生の中で〟という広義の意味ならば、幼い頃から大人と他者からいいように〝される〟ばかりだった矢代のこれまでが思い出されてそれはそれで悲しいなと。
なんか、どちらにせよ悲しいじゃん…(´･ω･`)

矢代の事情

悪いな何度も呼び出して
と、部屋の前で待ち構えていた神谷。
『俺が行くっつったんだけどな』かぁ…
百目鬼…ﾍｪ～ﾌｩ～ﾝ…(はっきり言えっての)

ここがどこかの料亭や旅館である可能性も捨てきれずにいましたが、神谷の登場と見慣れた客間を目にしてようやくここが綱川邸であることを理解。(遅

百目鬼は矢代をどこへ連れて行くのだろうと
前回から妄想を膨らませておりましたが、
どうやら桜一家絡みの用向きだったようですね。
百目鬼のお部屋探訪もまた次の機会にぜひぜひ…

中で待っていた連が矢代と顔を合わせるなり
今回のこと改めて降りて貰えんですかね
と切り出すも、この一件から手を引くつもりは無いとあくまで頑なな態度の矢代。

アンタ目的は
カネじゃないですね

連のひと言で高まった緊張感。

一瞬言葉に詰まった矢代へ
ネタはあがってんだよと迫る神谷と、
前回の馴れ合いのムードから一変して
ノワールな空気を漂わせる連。

これはもしかして
矢代が追い詰められるヤバい展開に…？？
しかもここは桜一家の本拠地ｺﾞｸﾘ…
と固唾を飲んでページをめくりました。

…が、矢代が肩を震わせて
笑っている姿を見て思わずホッと。
良かった矢代は雰囲気に飲まれてない…
至って平常運転だ…！

自分には見合わない(と矢代は思っている)
連の大仰で古風な言い回しが
矢代のツボにハマったようですね。
ムラジただでさえ武士みあるもんね。わかる。

そしてここで初めて
竜頭が新宿で起こしていたといういざこざと
道心会と極星会(奥山組の親)の因縁が明らかに。

城戸修也を追ううち、城戸と奥山組との繋がりを知り
偶然巻き込まれていたかのように見えた矢代も、
実は最初から無関係では無かったということですね。
えっそうだったの？？(驚)

竜頭と奥山組について内偵しているのでは、と詰められた矢代ですが、三角さんから〝おつかい〟を頼まれていたことは認めたものの、最終的な目的はやはりカネだと。

先程の連への目配せといい、百目鬼は
矢代と井波の件を連に報告していたようですね。

欲しいなら手ぇ
組むしかないでしょう

矢代への疑惑と矢代の持つ情報とを天秤に掛け、
矢代が道心会にとっても重要人物であることから神谷と百目鬼のどちらかを監視兼護衛として矢代の側に置く、という条件を提案した連。

神谷さんでお願いします

じゃあどちらでも、と言いかけた矢代の言葉を遮り
「俺は俺で動けた方がいいので」
と、矢代とは視線も合わさない百目鬼。

一方的な提案に困惑する神谷ですが、元はと言えばこの一件も神谷が城戸の探索を百目鬼に勝手に押し付けた事が発端ですし、ようやくこれでおあいこのような気も。笑
…そういえばシンジ元気かなぁ…
(百目鬼の言動へのショックから一時現実逃避)

矢代と百目鬼

矢代をマンションへ送る車内でも
神谷はまだ納得のいかない様子。
この時の「三角さんの威光って大したことねぇな」
て矢代の毒が秀逸で笑ってしまいました。
結果三角さんディスっとるw

アンタが現れてから
珍しく苛立ってるしよ

何気ない神谷の言葉に僅かな反応を見せる矢代と、
矢代と百目鬼の件を綱川へ報告しようとしている事を
自ら匂わせてしまい矢代に釘を刺されるうっかり神谷。

『策士になりきれないところが
可愛いヤツだよお前は…』
ってこれがファインダーだったら速攻麻見様に
抱かれてるタイプだよアンタ。(どんな分析だ)

すぐ追いかけたのにどうして
俺より遅いんですか？

神谷に護衛の為のエモノを渡す為
マンションの前で待っていた百目鬼。
あれあれ、
ちょっとヤキモチ妬いてないかキミｨ？
(願望によるウザ絡み)

最初から知ってたんですか
城戸と竜頭のこと

百目鬼が去り際に問うと
ここまでの経緯を説明した矢代。

なるほど。

矢代は百目鬼と再会する前から既に
竜頭と奥山組の関係と、城戸のバックが
竜頭である事まで情報を掴んでいたんですね。

ほんと、最初から誰よりも
先を行っていたんだなぁ…

やっぱお前でいい

〝あなたにはいつも敵わない〟という百目鬼の呟きで火がついた矢代は神谷の襟首を掴み乱暴に追いやると、百目鬼を引き込みそのままエレベーターの中へ。

扉を閉めようとした矢代の指先を
百目鬼が背後から制し、ひと言『戻ります』と。

この時の、矢代の表情が…

百目鬼から予期せぬ拒絶を受けた
矢代の気持ちを考えると、もう胸がキュウっと…
矢代にこんな顔させられるの
世界中でアンタだけやで百目鬼…
出来ればさせないであげて欲しいよ…(´；ω；`)

そしてこんな願っても無いチャンスにも流されない今の百目鬼の頑なさとこの後の展開が恐ろしくて、ページをめくれずにひとまず呼吸を整えていたのですが…

でも、待てよと。

影山の家の前に停めた車の中でおっ始めた時、

いいとこで枕を取りに行ったあの時、

『出ろ』と言われて車から出ていった後…

百目鬼はいつもどうしてた？

…と、自分を奮い立たせて
いざ次のページへ。

さっきの荷物取りに
(行ってから戻って来ます)

神谷から荷物を受け取りに行く為
一度エレベーターから出ていく百目鬼。

…信じてたーー

戻ってくるって信じてたで
百目鬼ーーー…！！！
ｵｰｲｵｲ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

〝何で神谷って言った？
お前で我慢
すんじゃなかったのか？〟

〝井波がいるんじゃ
ないんですか？〟

百目鬼に質問で返され、

あいつとは…と逡巡し、言い淀む矢代。

なんでもねえ早く行けよ

沈黙を訝る百目鬼を促す
矢代の表情は窺い知れないまま─

48話まとめ

という感じのラストでした。

…はあぁ～…

百目鬼、護衛なんておいしい役
なんで神谷に譲ってしもたん…(´·ω·`)ｼｭﾝ
と思っていましたが、やはり
井波の存在が気に掛かっていたんですね。

今回新たに〝極星会〟の存在と
矢代の行動理由が明らかとなっていましたが、
この一件に対する矢代の執着も金の他に百目鬼が
絡んでいるからこそなのだろうと思っていたので
(おそらくそれもあるかとは思うのですが)

あの衝撃的だった百目鬼との再会劇の裏で矢代が
実はそんな事情を抱えていたとは…と驚きました。

この事を踏まえて新章(7巻)の流れを読み返すと
矢代の言動がまた違ったものに感じられそうですね。

そしてこの後、
2人が部屋に着いたらどんな展開が待っているのか…
想像するだけで昂まりますが、

再会してから百目鬼が矢代と視線を合わさずにいる事が多いので、まずはお互いの目を見てじっくりと話しあうことが出来たらいいなと思います。

…いやこのまま問答無用でボディトークに突入しても
それはそれでめっちゃ萌えるんですけれども。
(悲しいサガ)

でも考えてみたら矢代が井波と寝てから
そんなに時間も経ってないわけですし…
百目鬼は矢代に優しく触れてあげて欲しいな。
でも矢代の身体に痕跡を見つけて
嫉妬心丸出し激おこ丸な百目鬼も見てみたいな…
(ファンという名の鬼なんか？)

それと百目鬼が脱いだ時、
もし背中にスミが入っていたら…
それが矢代を想って入れた意匠とかだったら…
と、ゴリゴリの極道展開を妄想して
勝手にドキドキしていたりもします。w

実際はそんな事されてもきっと矢代は嬉しく無いし、
百目鬼がもう戻れない証を見たらきっと
ショックを受けるだろうなとも思うのですが…
展示会で見たイラストが
色っぽくて好きだったのでつい…(´-`)

美術手帖2014年12月号/カラーイラスト『刺青』
※画像は会場で撮影したUP OKのものです

…そしてそんな妄想から派生して、
もしかして前回百目鬼が部屋を訪れていた女性は
伝説の女彫師だったのでは…？
という予測にも至りました。

それで百目鬼は足繁く通い詰めて…？

え。
待って謎、
解けちゃったんですけど。
※解けてねぇ

─それと今回、

そういえば手首を掴んでいる描写はたまに見るけど、
矢代と百目鬼が初めて手を繋いだのっていつだったかな？と気になったので探してみましたらば、

…見つけました。

初めては3巻15話。
井波と会ったホテルの一室で、矢代のtnkをしごく
百目鬼の手に矢代が手を重ねた時でした。

つまり2人が初めて
手を繋いだのは矢代のtnkごし。
それは2人の初めての共同作業。
(ケーキ入刀みたいに言うんじゃない)

…しかもこのシーン、2人の指の動きと反応をじっくり追って見ると、矢代が手を重ねる→百目鬼興奮する→矢代の手を自分の手でグッと包み込んだ上で更に追い上げに掛かっている、という流れがよく解って…
改めて読み返してそのエロさに驚愕してしまった…

その後は百目鬼の口にスプーンを運ぶ時とか、
最中のシーンとかでちょいちょいあったのですが…

お互いの想いを通わせていつか
手を握り合える日が来るといいなと思います。
最中は手を繋ぎたがる百目鬼、
とかめっちゃ萌える(＾ω＾三＾ω＾)

─それではまた次回、矢代の中で革命が起きて、
2人の間で答え合わせが出来ることを祈って…！

49話感想で☆＼(^o^)／